秋月ファンクラブ掲示板 過去ログ
LT1167のRGについて - inara1
2012/04/30 (Mon) 12:11
>抵抗値は図上のRG値6Kと同じで良いのでしょうか
上下の回路の利得を同じにするときには、上と下のRGの値は変える必要がありま
す。
上側はRG(6kΩ)と並列にR3(30kΩ)とR4(30kΩ)が入っているので、LT1167の
8pin-1pin間の抵抗は、これらの合成抵抗の5.53kΩになります(6kΩと60kΩの並
列合成抵抗)。R3とR4間からLT1112側に配線がありますが、こちら側の抵抗は高い
ので無視できます。上側のLT1167の8pin-1pin間の抵抗は5.53kΩなので、差動信号
に対する利得は 1 + 49.4kΩ/5.53kΩ = 9.92 になります。利得をG倍としたいと
きのRGの値は
RG =49.4kΩ/( G - 1.823 )
になります。G = 10 とする場合は RG = 6.04kΩ になります。
下側の回路ではLT1167の8pin-1pin間の抵抗は1本だけなので、利得をG倍とすると
きの抵抗値RG2は
RG2 = 49.4kΩ/( G - 1 )
になります。G = 10 とする場合は RG2 = 5.49kΩ になります。どちらの場合も、
中途半端な抵抗値になるので、固定抵抗を組み合わせてそのような抵抗値を作り出
すか、あるいは、半固定抵抗で中途半端な抵抗を作るかのいずれかになります。
今週は仕事がお休みなので頻繁にお答えできます。