2.7V定電圧電源 - inara1

2012/01/28 (Sat) 11:57

自己消費電流（負荷を接続していないときの消費電流）の少ない定電圧電源です。ブレッドボードに組んで動作確認しました。

回路図の下は実測した特性です。入力電圧(Ｖｉｎ）が2.7V未満のときは出力電圧(Vout）は入力電圧に等しくなりますが、入力電圧が2.7Vを超えると出力電圧が2.7Vに保持されます。出力電圧は半固定抵抗(VR）で微調整できます。出力電流が25mA未満であれば出力電圧は一定値に保持されます。

100μFのコンデンサは、回路の安定動作のために必要です（これがないと出力電圧が不安定になる）。100μFのコンデンサに電解コンデンサを使うときは極性（±）に注意してください。オペアンプ（NJU7014）の最大電源電圧は7Vなので、入力電圧は6Vを超えないように注意してください。

全体の消費電流を抑えるために、消費電流の小さいオペアンプ（NJU7014）と基準電圧源（LM385-2.5）を使っています。これらは秋月電商には置いてないのですが、千石電商（http://www.sengoku.co.jp/）にあります（Webカタログに記載がなくても店舗にあります）。抵抗は高精度のものは必要ありません。誤差±5%・許容電力1/8W～1/4Wの安価なカーボン抵抗でいいです。0.1μFのコンデンサは積層セラミックコンデンサをお使いください。

2SA1015データシート　http://akizukidenshi.com/download/2sa1015-gr.pdf
NJU7014データシート　http://semicon.njr.co.jp/njr/hp/fileDownloadMedia.do?_mediaId=949
LM385-2.5データシート　http://webench.national.com/JPN/ds/LM/LM285-2.5.pdf