Re: LTspice - inara1

2011/10/01 (Sat) 19:51

この回路で過渡解析してみると、10msで止まってしまいますね。入力パルスの立上り・立下り時間が 5ns と短いことが原因のようです。LF356を使った場合、入力パルスの立上り・立下り時間が 50ns とし、解析条件を変えることでシミュレーションできました（添付図）。LM324ではそのままでシミュレーションできました。LF356では以下の手順で条件を変えてみてください。

【LF356での変更点】
（１）　信号源（V2）の立上り・立下り時間を共に 50ns に変更する
（２）　回路図ウィンドウをアクティブにして、メニューの Simulate → Control Panel → SPICEタブ → 右上の Gmin を 1e-015 に変更する

原因はよくわかりませんが、LF356はLM324より高速のオペアンプなので、入力パルスの立上り・立下り時間が短いと、入力パルスの立上り・立下りの付近での解析時間ステップを自動的に小さくしてしまうため、解析時間が長くなっているのだと思います（シミュレータのアルゴリズムの問題）。現実には、LF356やLM324にこのような高速の波形を入力しても追随できないので、不必要に高速で変化する波形を入力しないほうがいいと思います。私はCircuitMakerという別の回路シミュレータを主に使っていますが、同じ回路でも、過渡解析にかかる時間はLT-SpiceはCircuitMakerよりかなり遅いです。