秋月ファンクラブ掲示板 過去ログ
状態を保持できる2出力セレクタ回路 - inara1
2013/02/23 (Sat) 09:32
inara1です。
ロジック回路の電源を電気二重層キャパシタに切り替えるだけでは保持時間があま
り長くなりません。電源OFF時にはリレーやLEDに電流は流れませんが、フリップフ
ロップからトランジスタに流れる電流が1mAくらいあるからです。この回路では、
リレーやLEDの駆動にNPNトランジスタを使っているので、フリップフロップの出力
(Q)がHレベルになっているとき(2つのフリップフロップのうちどちらか一方はH
レベルになっている)、トランジスタのベース-エミッタ間に電流が流れ続けま
す。この電流は5V/3.3kΩ=1.3mAと比較的大きいので、電気二重層キャパシタがす
ぐに放電してしまいます。しかし、回路を少々変更すれば、電源OFF時にトランジ
スタに電流が流れないようにすることができます。
その方法は、トランジスタにPNPタイプを使い、フリップフロップの反転出力
(Q_)で駆動するという方法です。こうすれば、選ばれたほうのフリップフロップ
の反転出力(Q_)はLレベルになる→トランジスタのベース電圧が下がる→ベース
電流が流れる→トランジスタがONになる→リレーやLEDが動作する と同じ動作に
なります。このとき、リレーやLEDの電源ラインが切り離されていれば(電源OFFの
とき)、ベース電流は流れないので、電気二重層キャパシタの放電電流は、ロジッ
クICの静的消費電流(1uA未満)だけになります。
その場合、スイッチの電源側を電気二重層キャパシタでなく、メイン電源から取れ
ば、電源OFFの間にスイッチを操作しても状態は変わりません。
後で回路図を添付します。また、今日はお休みなので、ブレッドボードで動作確認
してみます。