秋月ファンクラブ掲示板 過去ログ

MOS-FETを使ったアナログスイッチ回路 - inara1

2012/11/06 (Tue) 20:33

Yahoo知恵袋で質問されたamadocoaravnさんの回路(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1296779947?fr=chie_my_notice_newans)を電子回路シミュレータ(LT-spice)で見てみました。

添付図はLT-spiceでシミュレーションした波形ですが、コントロール信号(Vc)が5VのときスイッチがONになり、Vcが0VのときスイッチがOFFになっています。

LM393(コンパレータ)周辺の回路は、入力信号(Vc)のレベルを0V~5Vから-15V~15Vに変換するレブルシフタです。その後のM1とM2はインバータです。M3からM6がアナログスイッチになります。

添付図の波形では、OFF時に信号が若干漏れていますが、これは、寄生ダイオード(D1~D4)の接合容量によるリークと思われます(負荷抵抗RLを小さくすれば漏れは減ります)。

この回路では、市販のアナログスイッチと同様に、ロジック電源電圧(V2)とアナログ電源(V3とV4)の3つの電源電圧が必要です。スイッチのON/OFFを制御する電源電圧はV2(5添付寒露では5V)なので、Vcを0VにすればスイッチはOFF、5VにすればスイッチはONになります(その境界はV2の半分の電圧)。切り替える信号は、V3(+15V)とV4(-15V)の間の電圧であれば動作します。